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結論

勝訴(請求認容)

商標「やさしい」の短語の一音差と観念の類否(第4条第1項第11号|審判不服2011−26627(T2011−26627/J1))

審判番号
不服2011−26627(T2011−26627/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「やさしい」
争点(論点)
短語の一音差と観念の類否
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2011−26627(T2011−26627/J1)・不服)は、本件商標「やさしい」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「短語の一音差と観念の類否」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は,「やさしい」の文字を標準文字で表してなり,第6類,第19類及び第20類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として,平成22年4月14日に登録出願されたものである。

そして,指定商品については,原審における平成22年12月1日付け,平成23年2月9日付け,当審における同年12月9日付け提出の手続補正書により,最終的には,第6類「建築用又は構築用の金属製専用材料,金属製建造物組立てセット,金属製の引戸用とって(間仕切り壁を構築する引戸を対象とするものに限る。)」,第19類「建造物組立てセット(金属製のものを除く),引戸用とって(間仕切り壁を構築する引戸を対象とし金属製のものを除く。)」に補正されたものである。

2 引用商標

原査定において,本願の拒絶の理由に引用した登録第4631404号商標(以下「引用商標」という。)は,「やさし」の文字を標準文字で表してなり,平成14年2月14日登録出願,第20類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として,同年12月20日に設定登録され,現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断

本願商標は,「やさしい」の文字を標準文字で表してなるところ,その構成文字に相応して「ヤサシイ」の称呼を生じ,また,該文字は,「周囲や相手に気をつかって控え目である。おだやかである。」(広辞苑第六版)の意味を有する「優しい」の語の読みとして広く親しまれたものであるから,「優しい」の観念を生ずるものである。

他方,引用商標は,「やさし」の文字を標準文字で表してなるところ,その構成文字に相応して「ヤサシ」の称呼を生じ,また,該文字は,特定の意味を有しない一種の造語と認識されるものであるから,特段の観念は生じないものである。

そこで,本願商標と引用商標との類否について検討するに,本願商標から生ずる「ヤサシイ」の称呼(4音)と引用商標から生ずる「ヤサシ」の称呼(3音)とは,4音と3音という短い称呼における「イ」の音の有無が称呼全体に与える影響は大きいため,十分に区別できるものである。

そして,本願商標が「やさしい」の文字(4字),引用商標が「やさし」の文字(3字)の,共に比較的少ない文字構成からなるものであるから,「い」の文字の有無により,両商標は外観において明瞭に区別して看取されるものである。

また,本願商標は,「優しい」の観念を生ずるのに対し,引用商標は特段の観念を生じないものであるから,両商標は観念において十分に区別できるものである。

してみれば,本願商標と引用商標とは,その称呼,外観及び観念のいずれにおいても区別できるものであるから,相紛れるおそれのない非類似の商標である。

したがって,本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は,妥当ではなく,取消しを免れない。

その他,本願について拒絶の理由を発見しない。

よって,結論のとおり審決する。

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