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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第16号・第3条第1項第3号「マルチコアの識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:平成11年異議第90976号|登録取消)

審判番号
平成11年異議第90976号
審判種別
異議

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
マルチコアの識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
第9類
最終結論
登録取消(勝訴(請求認容))

この審決(審判平成11年異議第90976号・異議)は、本件商標について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「マルチコアの識別力」です。指定商品・役務は第9類に属します。特許庁は「登録第4260996号商標の登録を取り消す」と判断しました(登録取消)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

登録第4260996号商標の登録を取り消す。

理由テキスト

本件登録第4260996号(平成9年7月8日出願、平成11年4月9日設定登録)は、願書に記載した商標のとおりであり、その指定商品は商標登録原簿記載のとおりである。

これに対して、平成12年1月24日付けで、「本件商標は、『マルチコア』の文字を左横書きしてなり、第9類「電線及びケーブル」を指定商品とするものであるところ、登録異議申立人(以下『申立人』という。)の提出に係る甲第4号証の『小学館ランダムハウス英和大辞典』(1999年1月10日第2版第7刷 株式会社小学館発行)には、multiの合成語として『multicore』の文字が掲載されており、また、甲第5号証の『新版 電気用語辞典』」(1990年11月30日21版 株式会社コロナ社発行)には、『多心ケーブル』は英語で『multicore cable』または『multiconductor cable』と訳され、『心線が2個以上のケーブルの総称』であると記載されている事実を認めることができる。また、甲第6号証の『プラスチック光ファイバー』(1997年12月25日共立出版株式会社発行)によれば、『マルチコア』の語が商品『光ファイバーケーブル』の構造を表示するものとして認識され、普通に使用されている事実を認めることができる。さらに、甲第9号証ないし甲第15号証の公開特許公報によれば、『マルチコア』の語が商品『光ファイバーケーブル』において、『多数個の心線を含む光ファイバー』の構造を指称するものとして普通に使用されている事実を認めることができる。そうとすると、申立人の提出に係る前記の甲各号証を総合勘案すれば、『マルチコア』の語は、多数個の心線からなるケーブルの構造(品質)を意味するものとして普通に使用されていると認められるから、『マルチコア』の文字よりなる本件商標が、その指定商品について使用された場合、取引者・需要者は、それが『多数個の心線からなるケーブルの構造を有する光ファイバーケーブル、通信ケーブル』であることを示している文字と理解、認識するにすぎないものとみるのが相当である。してみれば、本件商標は、これをその指定商品中『多数個の心線からなるケーブルの構造を有する光ファイバーケーブル、通信ケーブル』については、単にその商品の品質を表示するものというべきであり、また、前記商品以外の商品について使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものといわなければならない。したがって、本件商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に違反して登録されたものである。」との取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、商標権者からは何らの応答もない。

そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので本件商標登録は、この取消理由によって取り消すべきものである。

よって、結論のとおり決定する。

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