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Trademark Appeal Case

称呼類似と語尾音

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号平成10年審判第16540号
審判種別不服
結論敗訴(請求棄却)

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別記(1)のとおりの構成よりなり、第3類「せっけん類,植物性天然香料,動物性天然香料,合成香料,調合香料,精油からなる食品香料,薫料,化粧品,つけづめ,つけまつ毛,かつら装着用接着剤,つけまつ毛用接着剤,洗濯用でん粉のり,洗濯用ふのり,歯磨き,家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用漂白剤,洗濯用柔軟剤,つや出し剤,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し紙,つや出し布,靴クリーム,靴墨,塗料用剥離剤」を指定商品とし、平成9年2月3日に登録出願されたものであるが、指定商品については、同10年7月22日付け提出の手続補正書により、「せっけん類,化粧品,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し剤,つや出し布,塗料用剥離剤」と補正されたものである。

2 原査定において引用した登録商標

原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録第423205号商標(以下「引用A商標」という。)は、別記(2)のとおりの構成よりなり、第2類「化粧用染料、化粧用顔料、その他本類に属する商品」を指定商品として、昭和26年12月21日登録出願、同28年3月24日に設定登録、その後、同48年8月20日、同58年3月25日及び平成5年6月29日の3回にわたり、商標権の存続期間の更新登録がなされ、現に有効に存続しているものである。同じく、登録第1371953号商標(以下「引用B商標」という。)は、別記(3)のとおりの構成よりなり、第4類「化粧品及び香料類」を指定商品として、昭和47年2月23日登録出願、同54年2月22日に設定登録、その後、平成1年1月27日及び同11年3月2日の2回にわたり、商標権の存続期間の更新登録がなされ、現に有効に存続しているものである

3 当審の判断

本願商標は、別記(1)のとおり、「Maia 22」と「マイア」の文字を表してなるものである。ところで、一般に数字は、商品の品番、型式、規格等を表わす記号または符号として類型的に随時採択使用されているのが実情である。

そうとすれば、本願商標に接する取引者、需要者が、構成中の自他商品の識別標識としての機能を果たす部分は、前半部の「Maia」、「マイア」の文字部分にあるものと理解し、該文字を捉え、これより生ずる称呼をもって取引にあたる場合も決して少なくないものと認められる。

してみれば、本願商標は、「Maia」、「マイア」の文字部分に相応して「マイア」の称呼をも生ずるものとみるのが相当である。

これに対し、引用A商標及び引用B商標(以下「引用各商標」という。)は、別記(2)及び(3)のとおり、「MAIER」の欧文字と「マイヤー」の片仮名文字とを二段に書してなるものであるから、これよりは、「マイヤー」の称呼を生ずるものといえる。

そこで、本願商標より生ずる「マイア」の称呼と引用各商標より生ずる「マイヤー」の称呼とを比較するに、両称呼は、ともに3音構成よりなるところ、「マイ」の2音を共通にし、異なるところは語尾音の「ア」と「ヤー」の差異である。

しかしながら、該差異音である「ア(a)」と「ヤ(ja)」は、母音を同じくした近似音であり、また、「ヤ」の長音(ー)にしても、独立した一音として聴取され難い音であるから、両称呼をそれぞれ一連に称呼した場合には、全体の語調、語感が近似し彼此聴き誤る場合が少なくない。

したがって、本願商標と引用各商標とは、外観及び観念において相違する点があるとしても、称呼において類似する商標であり、かつ、その指定商品も同一又は類似のものであるから、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとして拒絶した原査定は、妥当であって取り消す限りでない。

なお、請求人は、「MAIER」及び「マイヤー」の文字を表してなる商標と「MIA」の文字を表してなる商標とが類似しない商標として登録されており、本願商標が拒絶されるのは公平を欠く旨主張しているが、請求人の挙げる事例と本件とは事案を異にするものであるから、その主張は採用できない。

よって、結論のとおり審決する。

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