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Trademark Appeal Case

人体図形と用途表示の識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2015−12931(T2015−12931/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲のとおりの構成からなり、第5類「薬剤,サプリメント」を指定商品として、平成26年6月19日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、人体に臓器を表したとおぼしき図形に、その臓器と関連する病気名である『不眠症』及び『虚弱質』等の文字を、長方形の内に書した構成からなるものであるから、需要者に、本願の指定商品の用途を表示するものと認められる各文字部分と、その文字部分を強調するための背景図を表示したものと認識させるにとどまる。したがって、これを本願の指定商品に使用しても、単に商品の用途を普通に用いられる方法で表してなるにすぎないから、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、別掲のとおり、人体図を描き、その周囲に長方形及び吹き出し線付きの長方形を配し、これらの長方形内に、人体に表れる症状や病名を、例えば鼻の部分に「ちくのう」、胃の部分に「胃腸病」等のように書した構成からなるものである。

そして、本願商標の構成中の文字部分は、例えば「ちくのう」の文字が、指定商品との関係において、ちくのうの症状を改善する商品と理解されるように、単に商品の用途、品質を表示したものと認識、理解されるものであるから、自他商品識別標識としての機能を果たし得ないものである。

他方、本願商標の構成中、中央の図形部分は、顔を横に向けた人体に、複数の臓器とおぼしき図形を、細線で単純化して描いてなり、さらに、この図形部分の左右及び上部に、11個の長方形を、人体の周囲に正方形を作るかのように整然と並べ、そのうち9個の長方形からは吹き出し線が人体の図の鼻や臓器へと伸びるよう描かれているものであり、図形部分全体としては、特徴的な外観を有するものといえる。

また、当審において、職権をもって調査するも、本願商標のような形状の人体図形が、本願の指定商品の分野において一般に用いられているという事実は発見できなかった。

そうすると、本願商標の図形部分は、原審説示のごとく、単に人体に表れる症状や病名を書した文字部分を強調するための背景図を表示したものと認識されるとはいえず、自他商品識別標識としての機能を果たし得るものである。

してみると、本願商標は、これをその指定商品について使用しても、商品の用途、品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなるものということはできない。

したがって、本願商標が、商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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