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Trademark Appeal Case

未体験の記述性と識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2016−18391(T2016−18391/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「未体験」の文字を標準文字で表してなり、第5類「薬剤,歯科用材料,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,生理用パンティライナー,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,失禁用ナプキン,失禁用パッド,失禁用ライナー,失禁用パンツ,大人用紙オムツ(パンツ式のものを含む),失禁用おしめ,失禁用吸収性ショーツ及びトランクスその他の失禁用吸収性下着,紙製幼児用おしめ,使い捨て(紙製)乳幼児用おしめ(パンツ式のものを含む),使い捨て(紙製)乳幼児用トレニングパンツ,愛玩動物用おむつ,愛玩動物用紙製おしめ,乳幼児用粉乳,乳幼児用飲料,乳幼児用食品」を指定商品として、平成27年11月11日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、『未体験』と書してなるところ、これより『まだ経験していないこと』ほどの意味合いを理解させる。そうすると、取引者、需要者は、本願商標を商品の広告、宣伝等における新商品の説明に一般的に使用される語句の一種と理解するにとどまり、その指定商品に使用しても、自他商品の識別標識としての機能を有するものとはいえないから、需要者が何人かの業務に係る商品であるかを認識することができない商標と認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり、「未体験」の文字を標準文字で表してなるところ、前半の「未」の文字部分は「まだ時がこないこと。まだ事の終了しないこと。」の意味を、後半の「体験」の文字部分は「自分が身をもって経験すること。」の意味(いずれも「広辞苑 第六版」(岩波書店発行))を有するものであるから、その構成文字全体から、「まだ自分が身をもって経験していないこと」ほどの意味合いを理解させるものである。

そして、当審において職権をもって調査するも、本願の指定商品を取り扱う業界において、商品の特性・特徴等の表記や、原審説示のように、商品の広告、宣伝等における新商品の説明として、一般的に使用されている事実を発見することができなかった。

そうすると、本願商標は、その構成文字全体から、上記の意味合いを理解させるとしても、その商品がどのような特徴や効果があるかなど、具体的に表示したものとはいい難く、本願の指定商品の広告、宣伝等における商品の特徴等や説明を表す語句であると、取引者、需要者に理解させるとはいえないものである。

してみれば、本願商標は、これをその指定商品について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであり、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標とはいえない。

したがって、本願商標が、商標法第3条第1項第6号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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