結論テキスト
本願商標は、登録すべきものとする。
Trademark Appeal Case
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
| 審判番号 | 不服2019−10623(T2019−10623/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 勝訴(請求認容) |
本願商標は、「信託鑑定士」の文字を横書きしてなるところ、第41類「技芸・スポーツ又は知識の教授,セミナーの企画・運営又は開催,経営に関する資格試験の実施及び資格の認定,経営に関する資格の付与,電子出版物の提供,図書及び記録の閲覧,図書の貸与,書籍の制作,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,通訳,翻訳」を指定役務として、平成30年3月9日に登録出願されたものである。
原査定は、「本願商標は、『信託鑑定士』の文字を表してなるところ、末尾に『士』の文字が付される場合は、『弁護士』や『学士』など『一定の技能や資格を持つ人』の意を表す場合が多く、また、『宅地建物取引主任者』のように金融・不動産等に関する国家資格も多い。そうすると、国・地方自治体及びこれらに準ずる機関と何らの関係を有しない出願人が、国家資格を表したと理解させる『信託鑑定士』の文字よりなる本願商標をその指定役務について使用することは、国家資格の制度に対する社会的信頼を失わせるものであるから、社会公共の利益に反し適当でなく、また、本願商標を使用した指定役務は、需要者に国・地方自治体等の機関と何らかの関係を有する者の取扱いに係る役務であるかのように、その出所について誤信させ、取引の秩序を乱すおそれがある。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第7号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
本願商標は、前記1のとおり、「信託鑑定士」の文字を横書きしてなるところ、その構成中の「信託」の文字は、「信用して委託すること。信託事業の略。」を、「鑑定」の文字は、「物の真偽・良否などを見定めること。」を、「士」の文字は、「一定の資格・役割をもった者。」をそれぞれ意味する語であるから(「広辞苑第六版」岩波書店)、その構成全体として、「信託又は信託事業を鑑定する資格を有する者」程の意味合いを想起させるものである。
また、本願商標の構成中の「士」の文字は、末尾に配されて、一定の国家資格をもった者又はそれらの資格自体を表すものとして理解される場合もあるものである。
しかしながら、当審において、職権により調査したところによれば、本願商標と同一又は類似する名称の国家資格の存在や国家資格を想起させるような事情及び本願商標と同一又は類似する名称が法令によって使用を規制されている事実は見出せなかった。
そうすると、本願商標をその指定役務に使用しても、これに接する取引者、需要者をして、これより直ちに国家資格を表すものであるかのように誤認するおそれがあるということはできず、また、国家資格の制度に対する社会的信頼を失わせるものと認めることもできない。
したがって、本願商標は、公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがあるものということはできないから、本願商標が商標法第4条第1項第7号に該当するものとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
Next Action
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