Trademark Appeal Case
不正目的出願の判断
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2000−90063(T2000−90063/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 勝訴(請求認容) |
理由テキスト
本件商標登録第4323732号(平成10年12月4日出願、同11年10月8日設定登録)は、願書に記載した商標のとおりであり、その指定商品については、商標登録原簿の記載のとおりである。
これに対して、平成12年7月17日付で下記の取消理由を通知し、期間を指定して意見を述べる機会を与えたが、商標権者からは何らの応答もない。
そして、上記取消理由は妥当なものと認められるから、本件商標登録は、この取消理由によって、取り消すべきものである。
よって、商標法第43条の3第2項の規定に基づき、結論のとおり決定する。
記
本件登録第4323732号商標(以下「本件商標」という。)は、「ビッグプラネット」の文字と「BIG PLANET」の文字とを二段に横書きしてなるものであるところ、登録異議申立人(以下「申立人」という。)の提出に係る証拠によれば、申立人は米国において1998年(平成10年)に設立された法人であって、「BIG PLANET」の文字からなる商標は、申立人の業務に係るインターネットアクセスサービス、長距離電話サービスなどの情報通信サービス、インターネット利用の商取引などに使用され米国において需要者間に広く認識されているものと認められる。
ところで、甲第1号証、同第6号証ないし同第8号証の奥付によれば、本件商標の商標権者は、八峰出版株式会社(以下「八峰出版」という。)が発行する著作物の発行責任者であり、八峰出版は、平成11年3月以降「ネットワーカーブックス」シリーズとして、申立人の業務の内容などを記述した書籍(甲第1号証、同第6号証ないし同第8号証)を出版していたところ、平成11年1月から同シリーズの主筆の地位にあった同著作物の著作者(以下「当該著作者」という。)は、それ以前の平成10年1月から同年10月にかけて申立人の業務の内容などを記述した書籍を執筆し、同書籍は他の出版社より出版されていたことが認められる(甲第2号証ないし同第5号証)。
以上の事実によれば、商標権者は、本件商標の登録出願から1か月足らずで当該著作者を「ネットワーカーブックス」シリーズの主筆に迎えたことからすると、少なくとも平成11年1月前に、上記他社で発行された著作物の内容を把握し認識していたことは認めるに難くないというべきであるから、本件商標の登録出願前に、申立人が使用する「BIG PLANET」商標の存在を知悉していたものと推認することもまた可能であるといわなければならない。
そして、申立人が「BIG PLANET」商標を使用する情報通信サービス、インターネット利用の商取引分野などは、現在においてもニュービジネスとして脚光を浴びている産業分野であり、これらに関連する書籍、雑誌が多数出版されている実状があり、今後も申立人の業務に関連する書籍、雑誌が出版されるであろうことは容易に予測し得ることを考慮すると、申立人の「BIG PLANET」商標に類似すること明らかな本件商標を、商標権者が正当な理由もなく申立人に無断で出願し、独占使用せんとするものであるから、かかる行為は、公正な取引秩序を乱すおそれのあるものであって、不正の目的をもってされたものといわなければならない。
以上の通りであり、本件商標の登録は、商標法第4条第1項第19号の規定に違反してされたものである。
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