Trademark Appeal Case
称呼類似性の語尾母音差異
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2000−90769(T2000−90769/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本件商標
本件登録第4376344号商標(以下、「本件商標」という。)は、平成8年9月26日に登録出願され、「FERRINI ITALIA」の文字を左横書きしてなり、第18類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同12年4月14日に設定登録されたものである。
2 登録異議の申立ての理由
本件商標は、平成2年5月29日に登録出願され、別掲に示すとおりの構成よりなり、第21類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同8年10月31日に設定登録されている登録第2717066号商標(以下、「引用商標」という。)と称呼において類似する商標であって、引用商標に係る指定商品と同一又は類似の商品について使用するものであるから、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものであり、その指定商品中の「イタリア製のかばん類,イタリア製の袋物,イタリア製の携帯用化粧道具入れ」についての登録は取り消されるべきである。
3 当審の判断
本件商標と引用商標とは、上記に示すとおりの構成よりなるところ、本件商標は、その構成中の「FERRINI」の文字部分から「フェリーニ」あるいは「フェリニ」の称呼を生ずるものである。
他方、引用商標は、その構成文字に相応して「フェリーノ」あるいは「フェリノ」の称呼を生ずるものである。
しかして、両称呼の差異音である「ニ」と「ノ」の音は、子音を同じくするとはいえ、「ニ」の母音である[i]の音と「ノ」の母音である[o]の音とは、その発音形態(口の開き方と舌の位置)を著しく異にし、いずれも明瞭に発音されるものであり、特に、[i]の音は澄んだ音として明瞭に発音、聴取されるものであるから、この差異は、語尾部分における差異とはいえ、比較的短い音構成からなる両称呼に与える影響は決して小さいものとはいえず、両者は、これをそれぞれ一連に称呼するも、互いに聞き誤るおそれはないものというべきである。
また、両商標は、外観においても明らかな差異を有するものであり、特定の意味合いを有しないものであるから、観念においては比較すべくもない。
したがって、本件商標は、その指定商品中の「イタリア製のかばん類,イタリア製の袋物,イタリア製の携帯用化粧道具入れ」について、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものではない。
よって、商標法第43条の3第4項の規定に基づき、結論のとおり決定する。
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