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結論

勝訴(請求認容)

第3条第1項第3号「記述的商標の使用による識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:平成10年審判第8676号|拒絶査定取消・登録)

審判番号
平成10年審判第8676号
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
記述的商標の使用による識別力
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判平成10年審判第8676号・不服)は、本件商標について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「記述的商標の使用による識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲に示したとおりの構成よりなり、第33類「清酒」を指定商品として、平成5年8月9日に登録出願され、その後、指定商品については平成8年3月1日付手続補正書により「180ミリリットル詰め円筒状透明ガラス容器入り清酒」と減縮補正されたものである。

2 原査定の理由

これに対し、原査定は「ブルーのありふれた長方形の図形内に白抜きの文字で、指定商品との関係においてカップ一杯分の容量を表すものと容易に認識させる「One CUP」の文字を二段に書してなるにすぎないものであるから、これをその指定商品に使用しても、単に商品の品質、容量を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。また、商標法第3条第2項の適用を求める主張についても、出願人提出に係る証拠における使用商標が本願商標と表示態様を異にする。」旨認定し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、別掲のとおり、青地の方形内に、やや図案化した「One」と「CUP」の欧文字を上下二段に白抜きしてなるところ、「One」の文字は「ひとつ、1個」の意味を有し、「CUP」の文字は「コップ」の意味を有する語として一般に親しまれているものである。

しかして、全体の「One CUP」の文字よりは「1コップ容器入りの商品」を認識、理解するに止まるものというのが相当である。また、表示された文字の態様は、未だ特異のものともいえない。

してみれば、本願商標をその指定商品に使用する場合は、商品の品質を表示するにすぎず、自他商品識別標識の機能を果たしえないものであるから、商標法第3条第1項第3号に該当するとした原査定は妥当なものといえる。

しかしながら、当審において、請求人(出願人)の提出に係る甲第各号証をみるに、本願商標は、請求人(出願人)の製造販売に係る「180ミリリットル詰め円筒状透明ガラス容器入り清酒」に使用された結果、自他商品の識別力を有するに至ったものと認められる。

したがって、本願商標は、商標法第3条第2項の要件を充たすものとして、これを登録すべきものとする。

その他、本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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