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結論

敗訴(請求棄却)

第4条第1項第11号「単一欧文字の識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2000−13001(T2000−13001/J1)|請求不成立)

審判番号
不服2000−13001(T2000−13001/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「農業用機械器具、その他本類に属する商品、但し、冷凍機械器具を除く」
争点(論点)
単一欧文字の識別力
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
請求不成立(敗訴(請求棄却))

この審決(審判不服2000−13001(T2000−13001/J1)・不服)は、本件商標と引用商標「農業用機械器具、その他本類に属する商品、但し、冷凍機械器具を除く」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「単一欧文字の識別力」です。特許庁は「本件審判の請求は、成り立たない」と判断しました(請求不成立)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

この出願に係る商標(以下「本願商標」という。)は、「GYRO」「ジャイロ」の文字を上下二段に横書きしてなり、第7類「農業用機械器具」を指定商品として、平成11年4月28日に登録出願されたものである。

2 引用商標

原査定において、本願商標の拒絶の理由に引用した登録第2443359号商標(以下「引用商標」という。)は、昭和63年6月29日登録出願、別掲のとおりの構成よりなり、第9類「農業用機械器具、その他本類に属する商品、但し、冷凍機械器具を除く」を指定商品として、平成4年8月31日に設定の登録がされ、該商標権は現に有効に存続するものである。

3 当審の判断

本願商標は、「GYRO」「ジャイロ」の文字を上下二段に横書きしてなるところ、下段の片仮名文字は上段の欧文字の表音を表したものと認められるから、その構成文字に相応して「ジャイロ」の称呼を生ずるものである。

他方、引用商標は、別掲に示すとおり、片仮名文字「ジャイロ」と欧文字「X」をハイフンで介して「ジャイローX」と太く横書きしてなるところ、「ジャイロ」と「X」は、片仮名文字と欧文字による文字の相異とハイフンの存在により、視覚上分離して看取されるばかりでなく、その全体をもって特定の意味合いを有するものとも認められず、ほかに、これを常に一体のものとして把握しなければならない特段の事情も見出し得ないものである。

ところで、一般に欧文字の1文字は、各種商品の規格、品番等を表示するための記号・符号として、取引上普通に使用されている実情にあることはすでに顕著な事実と認められる。

このことは、本願指定商品「農業用機械器具」の分野においても特段変わるところはなく、この種商品を広告・宣伝するインターネットホームページ上の製品紹介において、例えば、トラクター、耕うん機に「ジアスSシリーズ」(井関農機)、「パルシード R」(三菱農機)、「NEW GRANDOM(ニューグランダム)M90 M100」(クボタ)、「アグリカ Aー10D」(ヤンマー農機)のように、欧文字の1文字が商品の規格、品番等を表す記号・符号として使用されることはしばしば見受けられるところである。

そうすると、引用商標「ジャイローX」の構成中、後半の「X」の文字部分は、前記事情よりして、商品の規格、品番等を表示する記号・符号の一類型として把握されるに止まり、自他商品の識別機能を有しない部分といえるから、これに接する取引者・需要者は、構成前半の「ジャイロ」の文字部分を自他商品の識別標識として捉え、これより生ずる称呼をもって取引にあたる場合も決して少なくないとみるのが相当である。

したがって、引用商標からは、「ジャイロ」の文字部分より、単に「ジャイロ」の称呼をも生ずるというのが相当である。

そうとすれば、本願商標と引用商標とは、「ジャイロ」の称呼を同一にする互いに相紛れるおそれのある類似の商標といわなければならない。

請求人は、本願商標と引用商標は外観上及び観念上において、各両者間に共通性は全くなく、互いに区別し得るものであって、引用商標「ジャイローX」を「ジャイロ」と「ーX」に分離して観察するには、文字と文字との接続記号「ー」を用いて一体不可分に結合された文字同士を意図的に区分けすること自体に非常に不自然であるとし、また、「X」の文字を単一の文字として把握することは商標の使用の実情からいって酷に過ぎる旨主張しているが、記号「ー(ハイフン)」は、区切りを明確にする性格も有するものであって、引用商標については前記判断を相当とするから、その主張は妥当でなく、採用することができない。

そして、本願商標は、その指定商品においても引用商標の指定商品と同一又は類似の商品を含むものである。

してみれば、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当するものといわざるを得ないから、これを理由に本願を拒絶した原査定は妥当であって、取り消すことはできない。

よって、結論のとおり審決する。

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