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結論

勝訴(請求認容)

商標「POLO」の周知商標の類否(第4条第1項第11号・第4条第1項第15号|審判平成11年異議第90040号)

審判番号
平成11年異議第90040号
審判種別
異議

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「POLO」
争点(論点)
周知商標の類否
適用条文
第4条第1項第11号・第4条第1項第15号
指定商品・役務の区分
第18類
最終結論
登録取消(勝訴(請求認容))

この審決(審判平成11年異議第90040号・異議)は、本件商標「POLO」について、商標法第4条第1項第11号・第4条第1項第15号への該当性が争われた事例です。主な争点は「周知商標の類否」です。指定商品・役務は第18類に属します。特許庁は「登録第4189561号商標の商標登録を取り消す」と判断しました(登録取消)。他人の周知・著名な商標と出所混同を生じるおそれがないか、出願前に使用状況まで含めて確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

登録第4189561号商標の商標登録を取り消す。

理由テキスト

1 本件商標

本件登録第4189561号商標(以下、「本件商標」という。)は、別掲のとおりの構成よりなり、平成8年10月11日に登録出願され、第18類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、平成10年9月18日に設定登録されたものである。

2 登録異議申立人(上野衣料株式会社及びザ ポロ/ローレン カンパニー リミテッド パートナーシップ)の異議理由

登録異議申立人は、本件商標は、商標法第4条第1項第11号または同第15号の規定に該当し、その登録は取り消されるべきである旨主張した。

3 当審の取消理由

当審では、登録異議申立人(ザ ポロ/ローレン カンパニー リミテッド パートナーシップ)の異議理由に基づき、商標権者に次の取消理由を開示した。

本件商標は、別掲に表示したとおりの構成よりなるものである。ところで、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある「ザ ポロ/ローレン カンパニーリミテッド パートナーシップ」は、世界的に著名なデザイナーである「ラルフ・ローレン」によって主宰されている被服、眼鏡その他のファッション関連用品の製造、販売企業である。そして、該「ラルフ・ローレン」は、1967年ネクタイメーカーのボー・ボランメル社にデザイナーとして入社、幅広ネクタイをデザインし、圧倒的に若者に支持され、世界に広まった。翌1968年独立、社名を「ポロ・ファッションズ」(以下、「ポロ社」という。)とし、ネクタイ、スーツ、シャツ、セーター、靴、カバンなどのデザインをはじめ、トータルな展開を図ってきた。1971年には婦人服デザインにも進出、服飾業界の名誉ある賞、「コティ賞」を1970年と1973年の2回受賞するとともに、数々の賞を受賞。1974年の映画「華麗なるギャツビー」の主演ロバート・レッドフォードの衣装デザインを担当、アメリカを代表するデザイナーとしての地位を確立した。我が国においても、ラルフ・ローレンの名前は服飾業界等において広く知られるようになり、そのデザインに係る商品には「Polo」の文字とともに「by RALPHLAUREN」の文字及びポロ競技をしているプレーヤの図形(以下、「引用商標」という。)が用いられ、これらの商標は「ポロ」と略称されている。また、(株)洋品界昭和55年3月発行「海外ファッション・ブランド総覧1980年版」「ポロ/Polo」の項及びボイス情報(株)昭和59年9月発行「ライセンス・ビジネスの多角的戦略'85」の「ポロ・バイ・ラルフ ローレン」の項の記述及び昭和63年10月29日付日経流通新聞の記事によれば、我が国においては、西武百貨店が昭和51年にポロ社から使用許諾を受け、同52年からラルフ・ローレンのデザインに係る紳士服、紳士靴、サングラス等、同53年から婦人服の輸入、製造、販売を開始したことが認められる。さらに、ラルフ・ローレンに係る紳士服、紳士用品については、(株)スタイル社1971年7月発行「dansen男子専科」、前出「男の一流品大図鑑」、(株)講談社昭和54年5月発行「世界の一流品大図鑑'79年版」、(株)チャネラー昭和54年9月発行別冊チャネラー「ファッション・ブランド年鑑'80版」、「男の一流品大図鑑'81年版」(昭和55年11月発行)、「世界の一流品大図鑑'80版」(昭和55年5月発行)、婦人画報社昭和55年12月発行「MEN'S CLUB 1980,12」、「世界の一流品大図鑑'81年版」(昭和56年5月発行)、前出「舶来ブランド事典'84ザ・ブランド」、(株)講談社昭和60年5月発行「流行ブランド図鑑」に、眼鏡については、「世界の一流品大図鑑'80版」、「ファッション・ブランド年鑑'80版」、「男の一流品大図鑑'81年版」、「世界の一流品大図鑑'81年版」に「POLO」、「ポロ」、「Polo」、「ポロ(アメリカ)」、「ポロ/ラルフ ローレン(アメリカ)」等の商標の下に紹介されていることが認められる。なお、ラルフ・ローレンの「POLO」、「ポロ」、「Polo」及びポロ競技をしているプレーヤの図形の商標について、上記認定事実とほぼ同様の事実を認定した東京高等裁判所の判決(平成2年(行ケ)183号、平成3年7月11日判決言渡、平成11年(行ケ)第267号、平成11年12月16日判決言渡、平成11年(行ケ)第299号、平成12年2月1日判決言渡、平成11年(行ケ)第315号、平成12年3月21日判決言渡)がある。以上の事実を総合し、上記判決をも併せ考慮すると、我が国においては、本件商標出願時までには既にラルフ・ローレンのデザインに係る商品を表示するものとして引用商標が取引者、需要者の間に広く認識されていたものと認められ、その状態は現在においても継続しているというのが相当である。そして、本件商標は、その構成中の一部に上記ラルフ・ローレンのデザインに係る商標と同じ「POLO」の欧文字を有してなるものであるから、これをその指定商品に使用する場合には、これに接する取引者、需要者は、前記した実情からラルフ・ローレンのデザインに係る商品を表示するものとして周知商標である引用商標を連想、想起し、ラルフ・ローレン又は同人と組織的・経済的に何らかの関係がある者の業務に係る商品であるかのようにその出所について混同を生ずるおそれがあるものといわなければならない。

したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当するにもかかわらず違反して登録されたものである。

4 上記3の当審の取消理由に対して、商標権者は何ら意見を述べていない。

5 当審の判断

当審では、平成12年5月9日付で取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、商標権者からは何ら応答がなかった。そして、上記3の取消理由は適切なものと認められるので、本件商標は、この理由によって、結論掲記のとおり取り消すものとする。

よって、結論のとおり決定する。

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