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結論

敗訴(請求棄却)

第4条第1項第16号・第3条第1項第3号「役務の質表示と識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2001−8960(T2001−8960/J1)|請求不成立)

審判番号
不服2001−8960(T2001−8960/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
役務の質表示と識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
請求不成立(敗訴(請求棄却))

この審決(審判不服2001−8960(T2001−8960/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「役務の質表示と識別力」です。特許庁は「本件審判の請求は、成り立たない」と判断しました(請求不成立)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「高校への数学」の文字(標準文字)を書してなり、第41類に属する願書に記載の役務を指定役務として、平成11年12月8日に登録出願、その後、指定役務については、平成13年3月15日付け手続補正書をもって、第41類「通信教育による数学の教授,数学の試験問題の作成・採点及び添削指導」に補正されたものである。

2 原査定における拒絶の理由

原査定は、「本願商標は、『高校へ進学するための数学』といった意味合いを容易に看取させる『高校への数学』の文字を普通に用いられる方法で表してなるものですあるから、これを指定役務中の、例えば『数学に関する知識の教授』『数学に関する試験問題の作成・採点及び添削指導』などの『数学』に関する事項を内容とする役務に使用しても、これに接する者をして、その役務の内容、目的、効能、用途、提供の用に係るものが上記意味合いに照応するものであるといったことを理解させるにとどまるもので、役務の質を表示するものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、「高校への数学」の文字よりなるところ、これより「高校へ進学するための数学」との意味合いが直ちに認識、理解される記述的な文字表記と認められる。

ところで、近年の通信教育分野においては、需要者が様々な種類の講座を受講できるよう、各種講座が開催されており、需要者も各自の希望、レベルにあわせた講座を選択し受講しているものである。また、中学校、高校及び大学への進学のための教育講座においては、受講者の学年、科目別、進学校のレベル、公立か私立かによって受講する講座を選択できるように細分化され実施されているのが実情である。

そうとすれば、本願商標を補正後の指定役務中「通信教育による高校へ進学するための数学に関する知識の教授、高校へ進学するための数学に関する試験問題の作成・採点及び添削指導」に使用するときは、これに接する取引者、需要者は、それが「高校へ進学するための数学」に関する役務であることを認識するに止まるものと認められるから、本願商標は、単に役務の内容、質を表示するにすぎず、自他役務の識別標識としての機能を果たし得ないものと判断するのが相当である。

また、本願商標を、上記役務以外の役務に使用するときは、役務の質について誤認を生じさせるおそれがあるものといわざるを得ない。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして拒絶した原査定は、妥当であって取り消すことはできない。

よって、結論のとおり審決する。

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