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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第11号・第4条第1項第16号「称呼類似と品質誤認」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2009−15601(T2009−15601/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2009−15601(T2009−15601/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「スノー」
争点(論点)
称呼類似と品質誤認
適用条文
第4条第1項第11号・第4条第1項第16号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2009−15601(T2009−15601/J1)・不服)は、本件商標と引用商標「スノー」について、商標法第4条第1項第11号・第4条第1項第16号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼類似と品質誤認」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「SNOW BABY」の欧文字と「スノーベビー」の片仮名を上下二段に書してなり、第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類,つけづめ,つけまつ毛」を指定商品として、平成19年8月28日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

(1)商標法第4条第1項第11号について

原査定において本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願の拒絶理由に引用した登録第4487328号商標(以下、「引用商標」という。)は、「スノー」の片仮名と「SNOW」の欧文字を上下二段に横書きしてなり、平成12年6月28日に登録出願され、第3類「せっけん類,香料類,化粧品,つけづめ,つけまつ毛,かつら装着用接着剤,つけまつ毛用接着剤,洗濯用でん粉のり,洗濯用ふのり,歯磨き,家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,つや出し剤,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し紙,つや出し布,靴クリーム,靴墨,塗料用剥離剤」を指定商品として、同13年6月29日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

(2)商標法第4条第1項第16号について

本願商標は、「ベビー用の、乳児用の」の意で、商品の品質、用途を表示するものとして使用されている「BABY」「ベビー」の文字を有してなるものであるから、これを本願指定商品中「乳児用石けん,ベビーオイル,ベビーパウダー」以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生ずるおそれがある。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。

3 当審の判断

(1)商標法第4条第1項第11号について

本願商標は、前記1のとおり、「SNOW BABY」の欧文字と「スノーベビー」の片仮名を上下二段に横書きしてなるところ、「SNOW BABY」及び「スノーベビー」の文字は、それぞれ同じ書体、同じ大きさで外観上全体としてまとまりよく構成されており、「SNOW(スノー)」と「BABY(ベビー)」のそれぞれの文字部分は、特に軽重の差を見いだすことができないばかりでなく、これより生ずると認められる「スノーベビー」の称呼も冗長とはいえず、よどみなく一連に称呼し得るものである。

そして、前半部分の「SNOW」の文字は、「雪」(「小学館ランダムハウス英和大辞典第2版」株式会社小学館 2002年1月10日発行)等の意味を有する語であり、また、後半部分の「BABY」の文字は、「(通例、2歳までの)赤ん坊、赤ちゃん、乳飲み子」(前掲「小学館ランダムハウス英和大辞典第2版」)等の意味を有する語として、一般によく知られた語であって、その指定商品との関係おいて、商品の用途・品質表示として使用される場合があるとしても、かかる構成からなる本願商標は、商品の品質を具体的に表示するものとして直ちに理解、認識し得るとはいえないものと判断するのが相当である。

そして、他に本願商標中の「SNOW(スノー)」の文字部分のみが、独立して自他商品の識別標識として機能し得るという特段の理由は見いだせない。

そうとすれば、本願商標より生ずる称呼は、「スノーベビー」のみであるというべきである。

一方、引用商標は、前記2のとおり、「スノー」の片仮名と「SNOW」の欧文字を上下二段に横書きしてなるところ、上段の「スノー」の文字は、下段の「SNOW」の文字の読みを特定したものと無理なく認識し得るものであるから、その構成文字に相応して、「スノー」称呼を生ずるものである。

そこで、本願商標より生ずる「スノーベビー」の称呼と、引用商標より生ずる「スノー」の称呼とを比較するに、両者は、後半部における「ベビー」の音の有無に顕著な差異を有するものであるから称呼上明らかに聴別し得るものである。

さらに、本願商標は、「雪の赤ん坊」の観念を生じ、引用商標は、「雪」の観念を生じるから、両者は観念上、非類似のものであり、かつ、それぞれの構成からみて外観上も十分区別し得るものである。

そうとすれば、本願商標と引用商標とは、その称呼、観念及び外観のいずれにおいても相紛れるおそれのない非類似の商標といわざるを得ない。

したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。

(2)商標法第4条第1項第16号について

本願商標は、前記認定のとおりであるから、本願商標に接する取引者、需要者が、その指定商品との関係おいて「BABY(ベビー)」の文字部分より「ベビー用」の意味合いを認識する場合があるとしても、かかる構成においては商品の品質を具体的に表示するものとして直ちに理解、認識し得るとはいえないものと判断するのが相当である。

そうとすれば、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがないといわなければならない。

したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当しない。

(3)むすび

以上のとおりであるから、本願商標が商標法第4条第1項第11号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当ではなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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